縁切りの由来


宇美神社の配祀神の中で「縁切りの神」とされるのが、事解男命(コトサカオノミコト)です。事解男命は『日本書紀』に記され、不運や悪縁を断ち切る神として信仰されてきました。
 
記紀の中に神世七代として伊弉諾命(イザナギノミコト)・伊弉冊命(イザナミノミコト)が記されています。 
この二柱の神は、夫婦の道を開き、又、国生み、神生みの大事業を成され、天照大御神出現以前では、中心的活動を担った神です。

伊弉冊命は、神生みの中でも最後に、火の神(カグツチをお生みになり、火傷にしてこの世から避り、黄泉国へ逝く事になります。ここに二神は決別するのですが、別れの時イザナミは、イザナギに二度と自分の姿を見るではないと言い残し、黄泉国へ逝ったのです。イザナギは愛しいイザナミを連れ戻そうと、約束を破り黄泉国へ向かいます。再び見たその姿は、酷く醜いものと化しており、 即座に逃げ帰ります。約束を破ったその行為を許せないイザナミは、捕まえようと追いかけるのですが、イザナギは逃げ帰る途次、「唾をはき」「族離れん」と言って、先ず、速玉男命(ハヤタマノオノミコト)を造り成し、 次に「掃ふ神」を造り成したのです。この神が、泉津事解男命(ヨモツコトサカオノミコト)です。

 

 

参拝の仕方


「縁切り縁結び参詣」

 
一、拝殿正面の箱の中から、縁切割札を取り出し、賽銭箱にお初穂料を納めてください。
 
二、割札の表に名前(我)と切りたい縁(切)、裏に結びたい縁(結)を記入してください。

三、割札を半分に割り、「切りたい縁が書いてある札」に息を吹きかけ、「縁切箱」に入れてください。

四、残りの「結びたい縁(結)の札」を持ち、拝殿に向かって左方向へ、時計回りで回り、縁結神社へ。
逆回り(反時計回り)は一度切った縁が戻るので注意してください。

五、縁結神社で(結)札を供え、縁結びを祈願してください。(2礼2拍1礼)縁結びの木札は紙に包んで大切にお持ち帰りください。

 
 

 

遠方で参詣できない皆様のための御祈願について


「郵送での御祈願」

 
一、必ずお電話でお問い合わせください(0853-62-3028)
 
二、お電話いただいた後、ご住所、お名前、御祈願の内容(切りたいご縁、結びたいご縁)、特にご不安に感じられていることなどをお手紙に書き、ご祈念料と共にお送りいただきます。
 
三、お手紙を宮司が確認し、縁切りご祈願をします。割札は、宮司が代理で記入させていただき、本殿にてご祈念の祝詞をあげた後に、割って縁切り箱に収めます。
 
四、結び札とご祈念した御洗米と御神箸を返送させていただきます。御洗米はお米に混ぜて炊いて召し上がっても良いですし、神棚などにお供えいただき、不安に感じられる際などにひと粒召し上がっても厄除けになるかと思います。御神箸はお使いになってください。
 
五、結び札は紙に包んで身に着けるか、身の回りにおいてください。

お手紙の送り先 〒691-0001 島根県出雲市平田町宇美神社